バッカイの歩き方

抜海駅周辺地区のうち、「海」のむら・バッカイ。

利尻富士をはじめ、「海」にかかわる数多くの絶景ポイントが点在します。


抜海原生花園


バッカイ市街地北側、小中学校跡地附近の海沿いには天然のお花畑が広がり、季節になると一面に花を咲かせます。

花畑越しにそびえる利尻富士を望むこともでき、北海道らしい景色を堪能することができます。


保食神社


 「うけもちじんじゃ」と読みます。祭神である保食神は日本書紀の食をつかさどる神様ですが、この神様には少し悲しいこんなお話がございます。

 アマテラスに依頼されたツクヨミに、アマテラスへの食事を作るように促されたウケモチ。口から食材を吐き出し、その食材で料理をしようとしたといいます。その様子を見たツクヨミは、「なんて汚い料理をするんだ」と激怒し、ウケモチを殺害。その亡骸から、この世の様々な食材が生まれたというのです。

 そんな神様をまつるこの神社は、海を背に・鳥居を集落の方に向けて、宗谷の厳しい風雪に耐えながらきょうも集落を見守っています。


抜海港

抜海港は沖合を流れる暖流の影響で、流氷により閉ざされることがなく、稚内港のサブ的位置づけがなされています。普段は海産物の水揚でにぎわう同港ですが、冬季にはアザラシの越冬が観察できることでも知られております(ちなみに、アザラシは漁業被害を生み出す厄介者という側面もあります…)。


抜海神社

抜海最大の神社であり、バッカイのシンボルである抜海岩のたもとに鎮座します。

例年6月には祭典が開かれ、漁船や神輿を使って海へ山へと神様がめぐります。


抜海岩&抜海岩陰遺跡

バッカイのシンボルである奇岩・抜海岩。風化作用により上部の岩が岩屑となり下に落下し、お椀をひっくり返したような形の丘ができたとされております。丘が小さな岩を背負っているように見えるその姿から、アイヌ語で「子を背負うもの」を意味する「バッカイ・ペ」と呼ばれ、のちに抜海という現在の地名になったといわれています。

ふもとに存在する抜海岩陰遺跡は、続縄文文化の遺跡です。続縄文文化とは、本州以南では米作が導入され弥生時代と区分される時代に、米作が伝わらなかった北方地域で営まれた縄文文化の延長線上に位置づけられる古代文化のことです。土器片等が多数出土しており、市の文化財に指定されています。



抜海神社裏山

抜海集落の裏山を上ると、非常に見晴らしの良いポイントに到達します。

晴れた日には、利尻の向こう側に沈む夕日を望むビューポイントになります。

カメラに景色を納めるもよし、目に焼き付けるもよし。地球のスペクタクルを感じられる場所です。

※クマ等の出没には十分注意ください。



☆酪農のむら・クトネベツはこちらから!☆


ばっかいむら【抜海地区公式サイト】